リスクマネーとは
リスクマネーとは、広義にはリスクを伴う投資のことです。
ここではIPOの初値形成と、その後の株価乱高下のキーワードとしての「個人のリスクマネー」を説明します。
自分に当てはめてみるとわかりやすいのですが、同じ個人の投資資金でも、増加した分のお金と減少してしまった後のお金では、その後の投資の傾向が大きく異なります。
投資で儲けた分の資金は、果敢にリスクをとって更に増大しようと動き、これをリスクマネーと呼びます。
IPO初値買いなどで儲けた個人のリスクマネーは、儲かっている限り新しくIPOが公開されるたびにいくら高くても次々と買い上げますので、このサイクルが回っているときは、高い初値が続きます。
逆に、損した結果残った資金は、これ以上減らないように慎重になります。
新興市場の下落や初値天井が続くと、"儲かるから買うという"サイクルが回らなくなり初値が低迷し始めます。
初値予想は、類似企業との比較や、過去の同業種企業の初値上昇率、資金調達額、事前人気度等を総合して推定しますが、公開日の地合いやこのサイクルが回っているかどうかで、実際の初値上昇率は大きく変わってきます。