Top >  損しないIPOノウハウ >  平均公募価格

平均公募価格

2000年頃のIPO(新規公開株)は、1単元(購入可能単位)の公募価格数百万円が珍しくなく、普通の個人投資家にとって手が出しにくい投資対象でした。

2002年東京証券取引所からIPOは1単元50万以下が望ましいとの指導があり、2002年以降の平均1単元公募価格は30〜40万となりました。

期間    平均公募価格/1枚
---------- ----------------
2001/1- 6  780,079円
2001/7-12  673,813円
2002/1- 6  323,954円
2002/7-12  289,400円
2003/1- 6  323,327円
2003/7-12  429,313円
2004/1- 6  394,101円
2004/7-12  491,462円
2005/1- 6  424,600円
2005/7-12  402,265円
2006/1- 6  373,484円
2006/7-12  349,426円
2007/1- 4  268,696円


2007年になってからは、1枚換算公募価格の低価格化が顕著で、10万円を切るようなIPOも時々見受けられるようになり、売却手数料を考慮すると抽選参加をためらってしまうIPOが散見されるのも2007年の特徴です。


新規公開株銘柄(2007) 公募価格/1枚 初値上昇率
---------------------- ------------ ---------
インネクスト       35,000円  -19%
ジェーソン        36,000円   3%
ユー・エス・ジェイ    49,000円   -5%
ゴルフパートナー     55,000円   66%
ODKソリューションズ  60,000円   22%
ホリイフードサービス   110,000円   9%
免疫生物研究所      110,000円   -9%


上記のようなIPOの場合、店頭系証券会社の売却手数料は本当に無視できません。

ジェーソンの初値売り利益は1000円/1枚ですから、総合証券の体面で配分を受けていると実質的には損失(=公募割れ)ですね。


手数料負けの可能性が高いIPO銘柄でも、まだまだ結構な競争倍率になっています。

1単元10万円以下のIPOの場合、リスク管理と時間対効果(ブックビルディングや資金移動の手間暇)の両面で

-初値が期待できる銘柄(例えば、A,B予想のみ)
-売却手数料が安いネット証券
-複数枚数配分が期待できる引受証券(裁量配分や野村ネット)

での参加にとどめておくのも、最近の地合いでは適切な判断かも知れません。
 口座開設のページへ移動 お得な全員プレゼント情報          

損しないIPOノウハウ

IPO投資の常套文句に、"リスク無しに儲かる"類のキャッチコピーがありますが、リスクのない投資は存在しません。 他の投資と比べて、ちょっとした努力と知識で損をするリスクを大きく減らす事が可能なのが、IPO投資のもう一つの特徴です。

関連エントリー

平均公募価格 消費者金融 当選確率と初値との関係? 狼狽売り?それともロスカット? IPOセカンダリーは心理戦? より馬鹿理論 IPO業績相場と需給相場



お気に入り/RSS登録


管理人へメール