IPO枚数(月別)
IPOの当たりやすさや初値上昇率は、IPOの社数よりも枚数や市場からの吸収金額からの影響の方が大きいようです。
IPO月別上場社数
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 年計
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2006年 1 23 20 20 3 26 8 11 15 17 14 30 188
2005年 0 19 16 17 3 20 8 11 14 9 10 31 158
2004年 3 17 18 13 4 14 15 9 16 19 26 21 175
2003年 4 14 16 12 2 7 7 4 16 8 8 23 121
2002年 3 16 15 13 4 13 7 2 13 14 6 18 124
2001年 2 15 12 14 6 14 18 19 17 14 9 30 170
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平均 2 17 16 15 4 16 11 9 15 14 12 26 156
構成比 1 11 10 10 2 10 7 6 10 9 8 16 100%
IPO月別上場枚数(万枚)
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 年計
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2006年 0 21 51 14 3 15 11 22 11 87 166 48 450
2005年 0 23 182 11 0 12 7 5 11 29 53 70 402
2004年 1 56 19 23 1 7 9 7 11 167 108 22 431
2003年 1 8 9 105 2 53 47 1 33 9 3 40 309
2002年 1 17 16 73 2 76 7 0 14 45 5 11 266
2001年 1 6 4 9 3 10 35 27 6 33 16 31 180
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平均 1 22 47 39 2 29 19 10 14 62 58 37 340
構成比 0 6 14 12 1 8 6 3 4 18 17 11 100%
例年、IPO社数ベースでは12月が多いのですが、IPO枚数ベースでは10〜11月が多くなっています。
2006年は、地合いがわるかった10〜11月はアコーディアゴルフやあおぞら銀行がバンバン当選したけど、地合いが急回復した12月は30社も上場したのに当選は共英製鋼だけ、と言う状況だった方もいらっしゃると思います。
社数ベースではなく枚数ベースで見ると、もっともな結果だったのかも知れません。
2006年11月の166万枚(あおぞら銀行海外分含む)は、2001年からの6年間の中でも2005年3月、2004年10月に次ぐ枚数でした。
しかし、2005年3月,2004年10月は、
2005年 3月 ジュピターテレコム 131万枚
2004年 10月 電源開発 139万枚
と、たった一つの超大型ばらまき銘柄が大半を占めています。
体感的には、2006年10月〜11月中旬までが過去最大級のIPOラッシュだったと言えるでしょう。
また、2006年は、過去最高でIPO合計450万枚となりましたが、450万枚と言われても大きすぎてイメージがわかりにくいですよね。
最近の知名度の高い個別銘柄で枚数的に大型IPOは、
ビックカメラ 15.0万枚
野村不動産ホールディングス 41.0万枚
アコーディアゴルフ 57.8万枚
ダスキン 8.7万枚
共英製鋼 8.7万枚
となります。
だいたい10万枚以上の大型銘柄だと、主幹事なら楽勝、幹事からも複数申し込めばかなりの確率で当選できます。裁量狙いの方だと、"10枚いかがですか"、の世界ですね。
但し、当選しやすい銘柄は大きな初値上昇率は期待できず、公募割れ不安も相対的に高いのも経験的事実ですので、慎重な銘柄選定が大切となります。