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ブックビルディングの重複

IPOを電話で申し込んだ際に、"他社でのブックビルディングはありませんか"

と聞かれた事はありませんか

証券会社のHPにも、"同一世帯の複数口座からお申込みがある場合、購入申込を制限またはお断りさせていただきます"などの注意書きがあるケースもあります。

ブックビルディングの重複は、法令等で定められたものではないため、引受け証券会社毎のルール次第なのですが、なぜこのようなことがあるのでしょうか。

需要の重複申告の最大の問題は、ブックビルディングシステムの価格形成機能が
損なわれることと考えられます。

多くの個人投資家が当選確率を上げるために実際の購入資金以上に需要申告すると、実需に基づかない需要も多数含まれてしまい、本来であれば仮条件下方で決まるようなIPOが上限で決定してしまうような事が起こります。

また、違法な借名口座等を使った複数ブックビルディングも後を絶たないことも要因としてあると思われます。

日本証券業協会や引受証券会社としては、

・自社内における重複申告排除のための名寄せ
・禁止されている旨の普及・啓発
・個人投資家に対しては需要申告時に前受金を受領する

のような対応を取り始めています。

適切に需要申告している個人投資家が割を食ってしまうことの無いような平等なルールと運用が望まれます。
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コラム

IPO投資について、管理人の思うことや感じたことをまとめました。 時間があるときに読んでいただければ幸いです。

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